ものづくりデジタル化の相談

 近年の製造業を取り巻く環境は予測困難なほど激しく変化しており、この「不確実性の高まり」こそが、我が国製造業にとって大きな課題となっています。この激しい環境変化に迅速に対応していくには「企業変革力強化」が必要となります。また、この能力を高めるために、デジタル化が有効であると言われており、IT投資によるDX推進や人材育成など「ものづくりのデジタル化」をテーマとし、多くの企業が取り組まれているのではないでしょうか。

 では、企業変革力強化の実現にあたり、機械設計現場はどのような状況になっているのでしょうか。予測困難な環境や状況変化に加え、顧客ニーズの多様化による製品の複雑化や熟練設計者の減少など、設計現場を取り巻く環境も激変しています。さらに製造業の生命線ともいえる、高品質、短納期、低コストへの取り組みを維持、強化していくことが求められており、設計部門の負荷は著しく増大しています。このような環境や状況変化に迅速に対応していくためには、製品の設計・開発のリードタイムを可能な限り短縮することが必要となります。製品の品質・コストの8割は設計段階で決まり、工程が進むにしたがって仕様変更の柔軟性は低下することからも、設計力をこれまで以上に強化していくことが重要となります。

 設計力を強化するには、部門間を横断する連携が不可欠であり、デジタル技術の活用が大きな力を発揮します。

 しかしながら、2020年ものづくり白書に掲載された、「3次元CADの普及率」及び「協力企業への設計指示の方法」では、3次元データでの設計は、わずか 17.0%であり普及率は極めて低い結果となっています。また、協力企業への設計指示の半数以上が未だに紙図面で行われ、3次元データによる指示は15.7%に過ぎないという結果になっています。では、何故3次元CADの普及が思うように進まず、デジタルデータの活用に至っていないのでしょうか

 現在、ものづくりに関わる各種技術交流会に属し、3次元CADに関わるご相談を日々お受けしています。その中から、3次元CAD利用が定着できないと悩まれている方を対象に、その理由をお伺いしまとめてみました。設計部門の方は、操作や機能、レスポンスといった、実際に3次元CADを利用するうえでの課題や問題がほとんどです。一方、経営幹部の方は、協力会社含めたものづくり全体の効率化、投資コストや人材確保、製品の品質や信頼性といった、経営に関わる課題や問題がほとんどです。このように、実業務開始後に多くの課題や問題が発覚し、対策を講じるも追加投資がかさみ、結果、設計部門での部分利用に止まっているというお客様が多く見受けられます。

 CAD-TAKUMIのものづくりデジタル化の相談では、このようなお客様ごとの課題や問題、悩みに沿った検討と解決策のご提案を差し上げております。是非、気楽に何でもご相談ください。


お問い合わせ先

DGS株式会社
ものづくりデジタル化の相談 式町 正高
shikimachi@cad-takumi.jp
Tel: 0120-743-736

 長年2次元/3次元CADの導入支援から運用定着業務に従事。CAD変更に伴う移行業務、複数CAD共存環境での設計運用構築等も実績多数。日本の設計現場で多用されるCAD製品群の知識保有。現在は、ものづくりに関わる各種技術交流会に属し、3次元CADに関わるご相談を受け付けている。経験により得た技術をもとにフラットな立場で相談に応じます。

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